こんにちは。RAGTAG京都店古川です。
ヴィンテージデニムといえば、Levi's501。
その歴史は深く、中には一点100万円を超えるものもざらにあります。
ヴィンテージ501を手に入れることは、男の夢であり、
また憧れでもあります。
言葉では説明できない程、膨大な魅力を持つヴィンテージデニム。
そんなLevi'sとのコラボを果たしたのは、あのJUNYA WATANABE MAN。
この両ブランドが造るデニムは、言わずもがなカッコいいに決まっている。
まずは、全身をご覧ください。
JUNYA WATANABE MAN/¥38,500(税込)/サイズM/オンラインショップで見る
こちらは、2020年春夏シーズンのLevi'sコラボデニム。
1937年モデルの通称「37モデル」と呼ばれるデニムをサンプリングしており、
もうすでにヴィンテージの雰囲気が漂っています。
ぱっと見の印象で普通ではないデニムであるとお分かりでしょうが、
37モデル特有のディテール達を見ていきましょう。
現在は紙のパッチですが、この時代はレザーパッチを使用。
そして、最大の特徴であるバックシンチが付きます。
今では当たり前ですが、実は赤タブが付いたのは37モデルから。
表にしか刺繍が施されない片面のビッグEです。
もう一つ37モデルからのディテールで、バックポケットに「隠しリベット」が。
これまでは、「剥き出しリベット」と呼ばれる、オモテからリベットを打ち込んで留める方法でしたが、座る際にイスなどを傷つけるため、剥き出しのリベットをデニム地で覆う「隠しリベット」という手法に変更されました。
37モデル以降に廃止になった股リベット。
本来は股部分の補強のために付いていましたが、不要なものとして省かれました。
「赤耳」と呼ばれる、セルビッチ仕様。
ヴィンテージデニムの象徴であり、旧式のシャトルで織られるほつれ止めです。
ここまでの37モデルのディテールだけでも、倒れそうなくらい興奮してしまいましたが、ここで終わらないのが渡辺淳弥氏。
まだまだ付いてきてください。
両膝には、ジュンヤらしいキャッチ―なパッチワーク。
これがあることによってヴィンテージの男臭さをマイルドに仕上げてくれます。
忠実に37モデルを再現しつつも抜け感を与えてくれる。
やはりただのデニムではありませんね。
左裾には、ダメージ加工。
この不自然なダメージのデザイン性が、ヴィンテージでありながらどこかファッション性を感じる所以。
互いのブランドの個性を打ち消すことなく、しっかりと掛け算されたアイテムです。
過去の産物への敬意を払って現代のスタイルに落とし込む。
ヴィンテージ好きの方にも、デザイナーズ好きな方にも両方の方に手に取っていただける一本になっております。
私も今回、Levi'sのデニムを使ってスタイリングを組んでみました。
トップス/HELMUT LANG
パンツ/Levi's
ブーツ/PADRONE
本人期のHELMUT LANGのTシャツにLevi's606。
ワークやミリタリーを全面に出してみました。
皆さんもヴィンテージデニムを履いて、自信満々に街を歩きましょう!!