こんにちは。RAGTAG京都店古川です。
もう気づけば11月を迎えましたね。
アウター必須の時期になってきたので、皆さんも冬支度のご準備を。
今回は、この秋冬シーズンで大活躍するアウターのご紹介。
しかも、とんでもなくカッコいいコートです。
どうぞ、ご覧ください。
OMAR AFRIDI/¥70,100(税込)/サイズ:M/オンラインで見る
まずは、ブランドのご紹介から。
【OMAR AFRIDI】
2019秋冬シーズンよりスタートしたロンドン拠点とする新進気鋭のメンズブランド。
デザイナーは市森天颯氏と菊田潤氏が務め、
ロンドンでのショーや日本での展示会が評価され、さらなる躍進に期待が集まる注目のブランドです。
もともとは「レオン・バラ」として3年間ロンドンをベースに活動していたところ、
2019年春夏シーズンより市森氏が参加し、今のブランドの形に至りました。
新参者と言えども、独自のスタイルを既に築き上げており、
どこかアルチザンを感じさせるようなアイテムが多いのが私の印象。
このコートも並々ならぬ雰囲気を醸し出している。
最大の特徴が、このバイアスにツイストされたような袖。
かなり変型的なパターンで、袖を通した際の迫力は半端じゃあないです。
見てください、この肩。
私の理解の範疇を超えた入込み具合。
オマールのデザインソースとして「人」を中心に考えるというアプローチがありますが、
人体学に乗っ取ったパターンなのかもしれません。
後ろ身頃は、よく見るとトリプルステッチが施されている。
ワーク的な要素も交じっているのがそそります。
さらに、この謎のボタン。
一つでも十分に存在感を放っています。
ちょっとチャーミングな一面も持ち合わせているのが愛くるしい。
前襟にもトリプルステッチが。
よく見ると随所にこのステッチワークが垣間見えます。
生地は、ウール100%のトリコチン生地を採用しており、
太い綾目が生み出す大きな畝が、この只ならぬ雰囲気を生んでいます。
肉厚な生地ですが、シュッとした感じ。
オマールは、ほとんど日本から生地を仕入れており、敢えてローテクな生地使いが特徴。
この洗練された佇まい、非の打ちどころがありません。
先程も触れましたが、このブランドのキーワードは「人」。
人から派生する温度や人間味などを、物体としてではなく、空気まで捉えて発信していこうという姿勢。
デジタルやハイテクの時代に欠けているように思える部分に価値を見出し、洋服に乗せて表現することで
ロンドンからじんわりと熱を帯びて人々に伝わっていく。
そういった意味での暖かみのある洋服。
皆さんもその暖かみを味わってください。