お手入れHow to ~ニットの毛玉編~
良いモノはより長く愛用してほしい。
そのためには日ごろにお手入れが重要です。
今回の「お手入れHow to」では、
前回の"ニットの手洗い編"に続いて、ニットのお手入れをご紹介。
テーマは「ニットの毛玉」です。
◎毛玉
ニットの天敵といえば・・やはり毛玉。
「いつのまにこんなに!!」と、悲痛な叫びをあげた経験が一度はあるのではないでしょうか。
目も当てられないような毛玉地獄と化したタートルネックの内側
ではそんな毛玉ができないようにすることは可能なのでしょうか。
残念ながら・・・ニット製品である以上毛玉はどうしてもできてしまうものなのです。
ただし、毛玉をなるべく作らないようにする工夫はあります。
そもそも、毛玉の原因は"摩擦"。
着用時や洗濯、バッグなどと擦れることが原因と言われています。
だから背中やタートルネックの首元などによくできてしまうのです。
そんな毛玉を防ぐ方法は3つ
- ブラッシング
摩擦によって繊維が絡み合ってできるのが毛玉。
洋服用ブラシを使うことでその絡み合いをほどいてあげることができ、
さらに絡んだほこりをとることもできます。
地の目の方向に沿ってやさしくかけましょう。
2.洗濯は手洗い
手洗いは洗濯機よりも繊維の摩擦を抑えられるため、
洗濯による毛玉の発生を抑える効果もあるのです。
手洗いの方法はこちらの「ニットの手洗い編」をご覧ください。
3.毎日着ない
「お気に入りだから毎日着たい」という気持ちはわかります。
その気持ちをぐっと押さえて、一日着たら数日休ませてあげましょう。
単純に摩擦の頻度が減るので、それだけ毛玉の発生を遅らせることができます。
また着終わったニットを一度数時間ハンガーにかけておくことで、
一日着て繊維が吸収した湿気や体温を発散させ、カビの発生も防ぐ効果も。
◎もし毛玉ができてしまったら
ここからは冒頭で紹介した毛玉ニットの所有者
カドサキと共に、毛玉取りの方法について見ていきましょう。
「この冬、週に3~4回は着ていたヘビロテ黒タートルニットですが、悲惨な状態で出すのが恥ずかしかったです。」
まずはブラッシング。
絡まった糸やほこりをとってあげます。
毛玉取りには、身近なもので3種類のアイテムがあります。
まずオススメしたいのは、やはり毛玉取り機です。
餅は餅屋、毛玉取りには毛玉取り機。
一番確実に、はやくきれいに取れます。
つぶつぶ毛玉も...
数秒でこの通りです。
「みるみる取れていって楽しいです。家中の毛玉を取りつくしてやりたい。」
毛玉取り機はそう高価なものではなく、1000~3000円程度で買えるものなので
一度お試しいただきたいです。
しかし、「うちにあるものでなんとかしたい!」
という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方にはこちら
食器洗いスポンジと髭剃りです。
ご家庭にどちらかはだいたいあるのではないでしょうか。
スポンジの固い方で
あまり力をいれないように
「シャッシャッ」と毛玉を巻き込むように動かします。
髭剃りの場合も、押しつけ過ぎず、
さっと撫で取るように毛玉を剃ります。
するとこちらもばっちり毛玉が取れました。
「毛玉取り機より時間はかかりますが、ちゃんと取れますね。ただどちらもやりすぎると生地を傷めたり毛羽立ててしまうので注意が必要です。」
このようにご家庭にあるものでも毛玉を取ることが出来ます。
もしスポンジか髭剃りでの毛玉取りに満足できない場合には
毛玉取り機を使ってみるのも良いかもしれません。
ただし、どんなにがんばってもどうしてもきれいに取れない毛玉もありますし、
やりすぎてニットを傷めてしまう場合もあるので、ご注意ください。
いかがでしたか。
最近は毛玉のできにくい素材のニットも販売されていますが、
やはり天然の繊維ではどうしても毛玉はできてしまうもの・・・
「できにくい工夫」を意識して大切に着ていきましょう。
そしてできた場合は、お好みの方法で毛玉をとってあげましょう。