良いモノはより長く愛用してほしい。
そのためには日ごろにお手入れが重要です。
今回の「お手入れ How to」では、
冬の間毎日のように着ているニットのお手入れをご紹介します。
まずRAGTAGのスタッフに
日ごろのニットのお手入れでの失敗や困りごとについて聞き込みをしたところ
『縮み』トラブルの声が特に多いという結果でした。
なので今回はニットの『縮み』対策についてご紹介いたします。
◎縮みの原因
そもそもなぜニットが縮んでしまうのか。
それは、一般的な弱アルカリ性の洗剤によって繊維を傷つける
→傷ついた繊維が水分を含み、広がり、他の繊維と絡み合う
→絡み合ったまま乾燥し、フェルトのように固く縮む
からなのです。
なので縮ませないで洗うためには、繊維にかかるダメージを減らさなくてはいけません。
そのために必要なのが
・おしゃれ着、ニット用洗剤(中性洗剤)
・手洗い
の2点です。
おしゃれ着用洗剤は、デリケートな衣類を洗うために刺激を少なくした洗剤です。
また手洗いをすることで、洗濯機で洗うよりも摩擦を抑えられ、繊維へのダメージを
減らすことができるのです。
「手洗い・・めんどくさい・・」「なんか難しそう」
とお思いになるかもしれません。
確かに多少の手間はかかりますが、決して難しいことではありませんし、
お気に入りのニットを長く着るためのことなので、ぜひお試しください!
ちなみにスタッフからのおすすめの声が多かった洗剤が
気軽に手に入れやすいこちらの二種類。
左 LION アクロン
右 花王 エマール
おしゃれ着用洗剤を使ったことがないという方は、
まずは手に入れやすく安価なこちらからお試しになるとよいかもしれません。
◎手洗いのやり方
ではここからはニットの手洗い初体験のスタッフカドサキが
実際に洗ってみながら洗い方をご紹介いたします。
カドサキ「今までは全部洗濯機に放り込んでいましたが、最近いいニットを買ったのでこれを機に覚えます。」
・用意するもの
おしゃれ着用洗剤、手ごろな桶、(洗濯機を使わない場合はバスタオルも)
・手順
- 洗剤に記載された使用方法に従い、桶などに洗濯液を作ります。
40度くらいのお湯で作るとなお良いです。
2. 洗濯液の中で20~30回"押し洗い"。沈める・浮かせるを繰り返すだけで十分です。
「生まれて初めてニットを手洗いしています。」
3.洗濯機で軽く脱水。15秒から30秒くらいでOKです。
より優しく洗いたい場合はバスタオルで水気をとっていきましょう。
「こうも優しくしてあげていると、ニットへの愛着も深まっていきますね。」
4.きれいな水を使い、押し洗いの要領ですすぎ。
やさしく10~15回のすすぎを2回程度行います。
柔軟剤を使う場合は最後のすすぎの時に入れましょう。
5.洗濯機で再び軽く脱水し、形を整えて干します。
ハンガーにかけて干すと、肩に跡がのこってしまいやすいので
竿干しや平干しがおすすめ。平干しネットは100円ショップでも手に入ります!
また変色の原因にもなるので、風通しのいい場所に陰干ししましょう。
「このネットは100均で買ってきたんですが、一家に一台いりますね・・・干物も作れるらしいです。」
冬物ニットをしまう前に一度洗っておくと、カビや虫食いの予防にもなります。
また丁寧に洗った分、さらに愛着が湧くはずです!
「初めてニットの手洗いをしましたが、何も難しいことはないですね。来年もよろしくお願いしますという気持ちで洗いました。ものを大切にする手段の一つとして実践していきます。」
いかがでしたか。
ニット製品はやはりデリケートなアイテムであるが故に、洗濯の際には注意が必要です。
ですが今回ご紹介したニットの手洗いは決して難しいことではないので、
天気の良い休日などに、お気に入りのアイテムのメンテナンスだと思って、
ぜひお試しいただければと思います。