こんにちは、渋谷店の遠藤です!
本日は渋谷店メンズフロアより、おすすめ商品をピックアップしてまいりましたよ。
いつも前置きが長すぎるので今日は早速ご紹介していきます。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ!
パンツ:MARINA YEE/¥29,800(税込)/サイズ S オンラインショップで見る
〈MARINA YEE〉(マリナ・イー)というブランドをご存知でしょうか?
あまり聞き馴染みがない方も多いかと思います。正直なところ、かなりマニアックである上に謎のベールに包まれたブランドではございますので、つまるところファッション玄人なそこのあなた向けブランド。
市場での流通量もかなり少ないので、RAGTAGに入荷してくるのは尚更レアです。
〈MARINA YEE〉というブランド名をご存知でなくても、〈アントワープ・シックス〉という言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。
〈アントワープ・シックス〉は、現代モードの礎を築いたと言っても過言ではない、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミー出身(日本で言うところの文化服装学院のような感じでしょうか。数々の著名デザイナーを輩出してきた、ファッション分野で世界的に有名な学校です。)の伝説的デザイナー6人のこと。
・アン・ドゥムルメステール
・ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク
・ ダーク・ヴァン・セーヌ
・ダーク・ビッケンバーグ
・ドリス・ヴァン・ノッテン
・マリナ・イー
それぞれに語りたい事が多すぎるのですが、それはまた別の機会に追々ご紹介していくとして。
(余談ですが私、こう見えて数年前まではアントワープブランド大好き人間でした。特にDRIES VAN NOTEN、Maison Margiela、ANN DEMEULEMEESTER、Walter Van Beirendonckが好きだったのですが(もちろん今も大好きですが)、最近は着る服の系統がすっかり変わってきたので、当時狂ったように爆買いしていたお洋服をたまに引っ張り出して着ては「やっぱいいな。」と胸が熱くなったりします)
個人的にアントワープブランドの魅力をひとつ挙げるとするならば、「商業的デザインではない」ということ。
今や一流のラグジュアリーブランドもブランドロゴを前面に押し出すようなデザインをこぞって発売しておりますが、(綿のロゴTシャツで10万円近くもするなんてさすがにちょっと理解に苦しむところですが、それでも売れているのだからそれはそれで素晴らしいブランド力です。)一方でアントワープブランドは、パッと見でどこと分かりやすいような服はなかなか作りません。※Walter Van Beirendonckはある意味ちょっと例外ですが。
「それ、どこの?」とつい聞きたくなってしまう。
そう、だからファッション玄人なそこのあなた向けブランドなのです。
1988年からファッション業界を一時退いていたデザイナーのマリナ・イーですが、2019年に突然再浮上し自身の名を冠したブランドを設立。
一般的なファッション業界の流れに逆らうかのように、少数の型のみ限定的にリリースするその姿勢は、自分自身が本当に作りたいものにきちんと向き合っている強い意志が感じられます。
(...と、結局ここまでが壮大な前置きとなってしまいました。いつも暑苦しい文章にお付き合いいただきありがとうございます。)
〈MARINA YEE〉のデザインは、ミリタリーテイストを軸としながらも、捻りのきいたモダンな雰囲気のディテールやシルエットが特徴的。
今回ご紹介する「JULES」というモデルのトラウザーズは、洋服を二次元的な感覚で捉えた〈MARINA YEE〉らしい独自のデザインが魅力です。
一番の特徴はこちらの両サイドのディテール。
折り紙的な斬新な発想、これが〈MARINA YEE〉特有の「二次元的な感覚」。一見普通のパンツに見えて、「何これ」と思わず気になってしまいます。
無駄を削ぎ落としつつもこの一癖あるデザインは、承認欲求よりも自身の内なるものに意識の矢印が向いている方、つまり人生2周目以降の方には非常に刺さるものがあるのではないでしょうか。
後ろに垂れ下がっているこの紐。
よく目を凝らしてみるとさりげなくブランド名が入っています。謙虚な姿勢が好感度高め。
それでは最後に、おすすめコーディネートのご紹介です!
コート:Maison Margiela/¥70,100(税込)/サイズ 46 オンラインショップで見る
スウェット:DRIES VAN NOTEN/¥36,100(税込)/サイズ M オンラインショップで見る
ブーツ:Maison Margiela/¥103,000(税込)/サイズ 39 オンラインショップで見る
アントワープブランド縛りで(=私の勝手な趣味嗜好で)コーディネートしてみました。
ちなみにこういったファッションが男性的にモテ系なのか非モテ系なのか私には分かりかねますが(甚だどうでもいい事なのですが)、
「そのパンツ、どこの?」
「〈MARINA YEE〉だよ。」
これだけで私はイチコロです。(チョロい)
ということで、店頭には知る人ぞ知るマイナーブランドも取り揃えておりますので、ファッション玄人のみなさま、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
オンラインショップからのお取り寄せもどうぞお気軽にご利用ください!
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。