【UNDER COVER】綻びをデザインに

みなさまこんにちは。

下北沢店の鈴木です。

服がほつれてしまったり破けてしまった時みなさまはどう思いますか?

私はアイテムにもよりますが大抵は更にほつれさせ、空いた穴を広げてデザインにしてしまう事が多いです。

幾つか前に書かせていただいた「黒の衝撃」ですが、今でも私の様なボロルック(ほつれやダメージをデザインとしているもの)をこよなく愛されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

元のデザインにしてしまえばたとえ更に破けてもデザインとする事が可能です!

そんな逆転の発想からインスピレーションを受ける今季活躍するアイテムをご紹介いたします!

まず初めにブランドについてです。

UNDER COVER(以下アンダーカバー)は既に世界的に人気が高く、ご存知の方も多いかと思います。

アンダーカバーは1990年、文化服装学院在学中にイチノセヒロノリと共にタカハシジュンが開始しました。

ブランド名には秘密めいた雰囲気を漂わせたいという意味が込められており、デザインにも落とし込まれています。

今回ご紹介するアイテムも要所に感じられる部分があるかも知れませんね!

現在人気があるブランドは私の個人的な感覚ですが比較的ブランドの成長が早くあると感じます。

創業してから5年の1994年には東京コレクションに参加、そこから更に2002年にはパリコレクションに参加しています。

メンズはunder cover ism、レディースはunder coverと共にラインを作り上げていきます。

近年では「archive」と呼ばれる生産数が少ない年代の型や名デザイナーの最初期、その年に起きた事柄などをデザインしているもので、希少性が高いため価格が高騰し易い傾向にあります。

そのようなアーカイブは「〇〇期」と呼ばれることが多く、アンダーカバーにも多くあります。

T期やpurple期、melting pot期や魔女期、更には私の生まれ年でもあるscab期もあります。

かなり多くありますがアンダーカバーは毎シーズンでコンセプトを決めている為、必然的に多くなるというわけです。

ただ、毎シーズンといっても何シーズンかはタイトルの付けていない物もあるようです。

多くて覚えるのが大変ですが、どのシーズンが好きか理解しておくことでより楽しく服を探すことができます!

それではアイテムについてご紹介いたします!

under cover コート

undercover/¥56,500(税込)/サイズ1(S位)/オンラインショップで見る

こちらはは2015AWのカットオフコートです。

先程お話ししました二つのラインですが、2015年、このアイテムの年からアンダーカバーとして再度統一されることになった最初の年です。

この年のタイトルは「NO BORDERS」。

棘が立体的になっているものやガラスのような物の装飾、ドレープの効いたデザインが多く発表されました。

更に、ランウェイを歩くモデルは不自然な笑みを浮かべていました。

大小ある透明なマスクをしていましたが、ベルギー出身のシュルレアリスム画家のミヒャエルボレマンスが作る作品の中に登場していたものです。

かなり秘密めいていて面白いですね!

under cover コート

コートは全体的にカットオフ仕様で端部分は破けすぎないようにステッチされています。

ボロルックのような、私はこういったデザインが好きで堪りません!

黒いアイテムは色が濃く差別化することが難しい為、シルエットやその他のデザインで大きく変わります。

細かく見ていきましょう。

under cover コート

under cover コート

後ろ襟やラペル部分は折り返してのカットオフ。

ステッチは本数が多いですね。

under cover コート

センターバックは基本的に中心線となる為、中表で縫われていることが基本的ですが、あえて外表で片方に折り返しています。

後ろから見ても存在感がありますね!

 under cover コート

ボタンはほとんど見えないようにしてあり、袖口は上から1枚挟んであります。

襟元にも1つあり締めることで防寒性は少し上がり、デザインも際立ちます。

under cover コート

これから流行りそうな、もしくは流行っている着方ですが、ややタイトめなコートなどの上から、更に大きめなサイズのスウェットやフーディ、ジャケットなどを着る事で本格的な冬場でも活躍してくれます!

いかがでしたでしょうか?

様々な着方が増え、デザインも作られ、より一層楽しめそうですね!

年々寒くなる冬場に備えて乗り越える工夫が大事です。

これからも様々なアイテムを紹介していきますのでよろしければご覧下さい!

最後までご覧いただきありがとうございました。