【Paul Harnden】~自然の美学~

本日もブログをご覧いただきありがとうございます!

下北沢店の本多です。

みなさま、アルチザンという言葉に馴染みはございますでしょうか?

アルチザンとは職人や職人的な芸術家を指します。

ファッションの分野において、

アルチザン系のブランドは、

こだわり、思想を持ったデザイナーがこだわりや思想を反映させて服造りをしているブランドを指します。

今回ご紹介させていただくアイテムは、そんなアルチザン系の代表格とも言える

Paul Harnden」のアイテムでございます。

商品のご紹介の前に、Paul Harndenのブランド詳細から

Paul Harndenの正式名称は

Paul Harnden Shoemakers」であり、ポール・ハーデン氏はイギリスで靴作りを学んだ後、

最高級と名高い【John Lobb】で働いた経歴を持っています。

その後、自身でシューズの制作を始めたことがブランドのスタートになっています。

彼の思想でもある自然的な考えを元に、スコットランドに移住し、その後ロンドンの海辺に工房を持ち、ハンドメイドで生産をしています。

現在は、靴のみにならず、ジャケット、シャツ、パンツ、スカート、バッグ、小物

「名前は聞いたことあるけど、実物を見たことはない。」

そんな方も多いのではないでしょうか?

それには大きな理由があり、

1つ目の理由として、

Paul Harndenは取り扱い店舗がかなり少ないです。

都内の取扱店舗では主に

・COMME des GARÇONS青山店

・Dover Street Market Ginza

などが挙げられます。

世界的に見ると日本での取扱店舗は少なくはないのですが、実物を見るタイミングは多くはないでしょう。

2つ目の理由として、

ブランドの意向でネットに商品画像が上がらないことにあります。

二次市場のオンラインサイトでは、よく見かけると思うのですが、正規取り扱い店舗のオンラインサイトには画像が載ることはありません。

3つ目の理由として、

生産数が少ないことにあります。

店舗で実物を見ることができても、

型数が少なく、ワンシーズンで入荷する数も限りがあるため、

すぐに売れてしまうアイテムは見ることができないこともあります。

実際に私も先日、

Paul Harndenのサマージャケットを取り扱い店で、見ていたのですが、数日後には売れてしまっていて、

サイズもワンサイズの入荷だったようで、

実物を見ることができなくなってしまいました。

ですが、生産数が理由もなしに少ないのではなく、

服が好きなみなさまなら興奮すること間違いなしの理由がございます。

その理由はPaul Harndenが使用している織り機にあります。

Paul Harnden19世紀の織り機、「ドブクロス織り機」を用いて、織っています。

19世紀の織り機なだけあって、

現在の織り機と比較すると1日に織れる量が約40mと、かなり少量になっていることから

Paul Harndenは生産数が少なくなっているのです。

わざわざ140mとしか織ることのできないドブクロス織り機にこだわる理由、

みなさまも気になっているのではないでしょうか?

Paul Harndenを代表するウールアイテム。

ウール本来の弾力を出し、

ウールの特性を引き出すためには、

ゆっくり織ることが必要不可欠です。

そのため、Paul Harndenはドブクロス織り機を採用しています。

このようにこだわりを持って、服作りを行うことで、着込むほど特有の風合いを出すことを可能にします。

着込むまでの過程がPaul Harndenの思想や哲学に則った製品作りと言えます。

こうした生産背景にあるデザインソースは

「アーミッシュ」と呼ばれる宗教民族。

アーミッシュは1819世紀当時の生活様式を継承しており、現代の生活からかけ離れた生活をしています。

アーミッシュをベースに天然素材、ハンドメイドでの服作りをPaul Harndenは行っているのです。

代表する例がお馴染みの裏地にコットンを採用している点ですね。

前置きがとても長くなってしまいましたが、

アイテムを見ていきましょう!

Paul Harnden パンツ

Paul Harnden パンツ

Paul Harnden¥72600(税込)/サイズ:M

オンラインショップで見る

今回ご紹介するアイテムがこちらのパンツでございます。

こちらのパンツは "Lancashire" と呼ばれる定番型です。

こちらのパンツですが、先程の文章にもあったとおり、ウール100%、裏地がコットン100%Paul Harndenのコンセプトや思想が組み込まれたアイテムです。

Paul Harnden パンツ

膝部分の立体的なパターンが目を引きます。

クロップド丈と膝の立体的なパターンの相性が

良く、独特なシルエットが魅力的です。

Paul Harnden パンツ

ヒップのポケットの形も特徴的です。

Paul Harnden パンツ

ポケットの裏地もコットンになっており、こだわりを感じます。

Paul Harnden パンツ

Paul Harndenはボタン裏の留め具もレザーとこだわられており、こちらのレザーも使い込むほど味が出てきます。

こちらのボタン裏の留め具でPaul Harndenのアイテムと気づく方も多いのではないでしょうか?

Paul Harnden サムネイル

今回ご紹介させていただいたPaul Harndenはトレンドに左右されない、至高の領域のブランドだと思います!

普遍的な美しさを持つPaul Harndenのアイテムをぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介させていただいたような、こだわり抜かれたアイテムも下北沢店では多数取り揃えて、みなさまのご来店をお待ちしております!

本日もブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。