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[Barbour]愛され続ける英国の老舗ブランド
Buyer's VOICE
こんにちは、中所です!
今回は老舗ブランドながら新しい取り組みに挑戦し続け、今でも幅広い世代の方々に愛され続けている[バブアー]についてお話させていただきます。
[バブアー]の歴史から現在の人気に至るまでを知ることで[バブアー]へ挑戦していただくきっかけになればと思っております。

Profile
NAKASHO
京都店 / 店長
ブランドや洋服には幅広く興味がありますが、最近は生地やヴィンテージをリソースとした細部までディテールにこだわったブランド、特にAUBERGEがマイブーム。みなさまと長く愛せる一着について、お話しできればと思っています。
- 過去の執筆記事
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[バブアー]のはじまり

さて今回お話しさせていただく[バブアー]ですが、みなさまご存知イギリスの老舗ブランド。
創業はなんと1894年と130年近く前になります。近年ではクラシックにジャケットスタイルやカジュアルに普段使いにも落とし込まれることが多いですが、もともとはアウトドア・ライフスタイルブランドとしてスタートしました。
イギリスの港街で誕生した[バブアー]。
悪天候の中働く漁師たちのためにオイル加工した防水のジャケットを作った。なんていう話はよく聞きますよね。
当時は今のようにGORE-TEXなどのテクニカルな素材がなかったため、悪天候の多いイギリスでは防水性・耐久性に優れた洋服はとても重宝されていたのが目に浮かびます。
小さな港町からスタートした[バブアー]。そこからどのように世界中で愛されるブランドにまで成長していったのでしょうか。
ロイヤルワラントとは

〈イギリス王室のお墨付きを意味するロイヤルワラント〉
1894年という世紀末に誕生した[バブアー]のオイルドジャケットの、防水性・耐久性の高さを証明したのは、第一次・第二次世界大戦。
イギリス軍に防水服として提供したことにより、イギリス国内での地位を確かなものにしました。
そこからモーターサイクル仕様のライダースジャケットを、イギリスのチームに40年近く支給し続けるなど、様々なシーンで認知を広めていったことにより、イギリス王室御用達の栄誉であるロイヤルワラントを獲得しました。

〈2021年にエディンバラ公フィリップ殿下が逝去されたことでロイヤルワラントは3つから2つに〉
ちなみに[バブアー]は初めてロイヤルワラントを授与した1974年から3代にわたり、ロイヤルワラントを授与されたかなり希少なブランド。(ロイヤルワラント自体は800ほどの企業が授与されていますが、3代に渡って授与されているのはかなり珍しいそうです。)
ちなみにブランドタグにデザインされた3つのマークが授与したロイヤルワラントの証ですが、2021年にエディンバラ公フィリップ殿下(最初に[バブアー]にロイヤルワラントを与えた王室)が逝去されたことで2022年の秋冬シーズンからはロイヤルワラントが2つに減っています。王室にも認められ続けた[バブアー]。世界的に有名になり愛され続けているのも納得がいきますね。
ブームに拍車をかけた[キャプテンサンシャイン]とのコラボレーション

さてロイヤルワラントを獲得した[バブアー]ですが、近年様々なブランドとのコラボレーションを行うことにより、さらに幅広い方々への認知を獲得していきました。
その中でも近年の[バブアー]の人気を加速させたのは、ファッション性の高さで注目を集めた2017年にコラボした[キャプテンサンシャイン]とのコラボレーションではないでしょうか。

〈"STAND COLLAR TRAVELLER COAT"〉
今の気分に合わせたAラインに広がるリラックスシルエット、そして[バブアー]のディテールをミックスすることで[バブアー]らしさはしっかりとお楽しみいただけます。
ちなみに発売当時はプレミアが付くほどの人気ぶり…(私もどちらも大好きなブランドですので、コラボレーションのファーストシーズンを購入しました)。
2017年を皮切りに[エンジニアドガーメンツ]や[アンドワンダー]、2023年秋冬には初の[メゾンキツネ]とコラボレーションすることで引き続き話題を集め続けています。今後も様々なブランドとのコラボレーションに期待ですね。
繰り返し蘇るオイルドクロス

〈生地の劣化が進んだヴィンテージバブアー〉
[バブアー]と聞いて、みなさま思い浮かべるのはやはり「オイルドクロス」ですよね。
でもオイルドクロスは臭いやべたつき、といった理由で少し敬遠してしまっている方が多いのも事実。
実際は臭いやべたつきがひどいものはヴィンテージや古いものに多く、現在使用されているワックスは臭いが少なく、べたつきにくい仕様のものが使われているため、想像されているような使い勝手の悪さはほとんど感じません(とはいってもワックスを染み込ませているので全く臭いがしないという訳ではありませんが)。

そんなオイルドクロスですが、使っていくごとにオイルが抜けていき、新品時と比較するとどんどん経年変化を楽しむことが出来ます。
しかもこのオイルドクロス、ワックスを塗りなおすことが出来るのです。
「リプルーフ」といいますが、経年変化も楽しめるのに手入れ次第で新品のように蘇る。革靴のように手入れを行い、自分だけの一着に育てていくことが出来るのです。
最後に
英国御用達の[バブアー]のオイルドアイテムは、手入れをし続ければ長く愛用していただけます。
もちろんノンワックスのアイテムやキルティングを使用したモデルにもたくさんの魅力が詰まっていますので、ぜひお気に入りの一着を探してみてください。