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[Kiko Kostadinov]機能美とアートの共鳴
Buyer's VOICE
みなさんは次世代の、[メゾンマルジェラ]や[ドリスヴァンノッテン]のような一流デザイナーズブランドと言えば何を思い浮かべるでしょうか。
様々なブランドが思い浮かびますが、私はその一つとして[キココスタディノフ]を挙げたいと思います。
[アシックス]や[リーバイス]、[シーピーカンパニー]などとのコラボレーションで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。最近ではブランド初の旗艦店を東京にオープンするなど日本とも縁のあるブランドです。今回は、[キココスタディノフ]の特徴的なアイテムからその魅力をご紹介いたします。

Profile
MURAFUJI
渋谷店 / バイヤー
OUR LEGACYやKIKO KOSTADINOV、BALENCIAGAなどのインポートブランド、特にモードブランドを中心に着ることが多く、現在は韓国や中国のブランドに注目しています。 新進気鋭のブランドをSNSでディグることや、海外のイケてるストリートスナップを鑑賞するのが日々の楽しみです。 みなさまと好きなブランドのお話を沢山出来ればと思っているので、是非お気軽にお越しください。
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[Kiko Kostadinov]とは

[キココスタディノフ]はブルガリア人デザイナー、キコ・コスタディノフによって2016年春夏よりコレクションを開始したブランドです。
多くのデザイナーを輩出している世界最高峰の芸術大学の一つである、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ出身。在学中にもかかわらず[ステューシー]からのオファーを受け制作した、脱構築アイテムは「マシンエー」や「ドーバーストリートマーケット」などの一流セレクトショップで販売されました。
当時のアイテムにはプレミアがついており、カットソーやフーディは二次市場で15~20万程で取引されています。[キココスタディノフ]は、ユニフォームやワークウェアの機能美と建築家の父親から受け継いだ建築的要素、東欧出身らしくカラフルな色使いとエスニックさが融合する独特な雰囲気が魅力です。
[asics]との蜜月関係

[キココスタディノフ]を語る上で欠かせないのがシューズの存在。
現時点でほぼ毎シーズン行っている[アシックス]とのコラボレーションアイテムは人気が高く、二次市場では10万を超えるプレミアがつくモデルも多くあります。手に取りやすい価格帯と、デザインに一癖ありつつもスタイリングに取り入れやすいのが人気の秘密。
実は[アシックス]との協業は3つもあり、いわゆるコラボレーションの他にも[キココスタディノフ]と[アシックス]の共同ラインの一つである[アシックスノバリス]や、「キココスタディノフスタジオ」によるキュレーションモデルが[アシックス]のインラインから出ています。
Kiko Kostadinov × asics

Kiko Kostadinov × asics / Size : 28cm/ ¥17,600(inc.tax)
正に蜜月関係といった感じで、[アシックス]との打ち合わせのためか日本によく訪れては自身のInstagramにその様子を投稿しています。
面白いのが、日本人が気にも留めないような街並みや作業服、熟年男性のファッション写真をよく投稿している所です。日本からインスピレーションを受けている事は間違いないので、そういった目線からコレクションを見てみるのも面白いかもしれません。
kiko kostadinov “Harkman”

kiko kostadinov “Harkman” / Size : EU44(29cm位)/ ¥42,900(inc.tax)
[アシックス]とのコラボレーション以外にもオリジナルシューズや、ロサンゼルスの現代アートギャラリー、モラン・モランとの共同プロジェクト「OTTO 958」も奇妙で魅力的なシューズを出しているのでぜひチェックしてみてください。
2024年春夏“MERLI TWINSET CARDIGAN”

“MERLI TWINSET CARDIGAN”/ Size : 46(M位)/ ¥56,500(inc.tax)
これぞ[キココスタディノフ]といったアイテム。「ファッションのメタフィクション的な側面」や「スタイリングの不規則性」にフォーカスしたシーズン。
まず目に入るのが、ピンクとカーキのストライプ。この一見合わせにくそうな毒々しい色彩も[キココスタディノフ]らしさの一つ。そんな色の組み合わせもあるんだな、と思わせてくれる事も多いですが、その分挑戦し甲斐があります。

ただスタイリングが上手くはまったときの気持ちよさは格別です。個人的には漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てきそうなアイテムが多いので、参考にしてみてもいいかもしれません。

チェストストラップが付いていて、生地が「K」のケーブル柄になっているのも実用性の中に遊び心を感じさせます。
着用者の気分によってシルエットを変えられるようなパターンやディテールのアイテムが多いのですが、服に余白を持たせることで、着るたびに洋服への解釈の喜びを感じてほしいというキコ・コスタディノフの想いが詰められています。
[Kiko Kostadinov]のお買い物、お買い取りはRAGTAGへ!

[キココスタディノフ]を一言で表すなら面白いブランド。ファッションが成熟し、目新しさが少なくなってきている現代において、ファッションの可能性や面白さを思い出させてくれることが多いブランドです。
今後メゾンとしてどこまで躍進が続くのか要注目のブランドのご紹介でした。ぜひみなさまも袖を通してみてはいかがでしょうか。
また、RAGTAGでは[キココスタディノフ]のアイテムのお買い取りを強化しています。二次市場でも人気が高いブランドですので、出番が減ったアイテムがありましたら一度ご相談ください。ぜひご来店、ご指名お待ちしております。